その中に出てくる「あかねさん」のことが気になりました。
なので「あかねさん」が出てくる第3作
「“恋愛”できないカラダ 名前のない女たち3」
を読みました。
読んだ人にしか分からない感想ですが
著者は「あかねさん」が壊れた、狂ったと書いているんですが、
第4作の記述では、たしかにそう感じられますが
第3作の文章を読む限りは
彼女は、狂ってもいないし壊れてもいないと思います。
「あかねさん」は、
実のお父さんにずっと虐待されて性的な虐待もされていて
そこから逃げ出して暮らしていたのに
十数年ぶりにまた性的虐待されて貯金まで取られたという
(※はしょっていますが、もっと壮絶です)
あまりといえばあまりにショックなことがあった方です。
そりゃーそのことを思い出したり話したりしているときは
一時的に叫んだり泣いたりのパニックに陥ったかもしれませんが、
それは壊れたと言わないでしょう。当たり前でしょう。
その後も、職業がバレたくないからと訴えはしなかったけど
弁護士を通じて縁を切ると親に伝えたり、できるだけのことをしている。
その上で、仕事をしている。
そりゃ訴えるのが一番いいのかもしれないけど
それでも、すごい。と思う。
非常にしっかりしてて
己の人生に対して最大限の努力をしている人だと思ったので、
その人を壊れた、狂ったと書いては
よくないんじゃないかな、と、私は感じてしまいました。
少なくとも、第4作を読んだだけでは、
もっと、人として崩壊してしまったのかと誤解しました。
職業もAVじゃないし、他の方と、少し趣きが異なっている人だったので。
これはチキンと言われて結構なんですが
第4,3作、そして1、2と読むなかで
ひどいAVの行為の内容とか暴力描写とか読むのはしんどいし
やっぱ嫌悪感があって、気分悪かったです。
その子自身が受け入れて今があるなら、全然読めるんですが
他人にした暴力の描写とかが頭にくるほどきつかった。
やったあなたはいいけど、やられたほうはどうなっちゃうんだと。
どんなにきつい表現でも、その人が受け入れて、
いまも生きているんだと思えば、全然読めるんですよ。
他人にした暴力の描写とかは、この本に限らず
マンガとか読んでてもイヤになる。
その人がその後元気になったりしてるというのが分かればいいのですが。
こういうことを書くと「そこまで感じさせたら勝ちだ」的な
ことを言う人がいるんですが、それは全く違う話だと思うんですよ。
第4作のほうが読後感がいいというか、
受け入れて次に進もうという感じがありました。私は。
第3作は生傷感がありました。
後から読むと第1作は非常にフレッシュに感じました。