2010年06月17日

私的ツイッター論その3〜飲み会の議論とツイッターの議論

ツイッター論その1はコチラ
その2はコチラです。できれば1,2を読んでから続きを読んでくださいまし。

続きを書くと言っていながら、もう2ヶ月以上経ってしまいました。
その2ヶ月の間にも、ずっとツイッターには接していて、
いろいろ考えさせられることに面してきました。

自分の経験にもとづいていくつか書いてみます。

飲み会ぽいなと思うのが、急に人と人のあるべき距離というか、
境界線を踏み越えて来る人に出会うことです。
具体的に言うと急にタメ口とか、急に意味のわからない質問とかです。
申し訳ないことに、面倒くさい性格をしている私なので、
最初の頃は、いちいち反論したり、
初対面もしくはろくに面識ない相手から
そういうモノの言い方されて怒らないわけねぇだろ、と
キレたりしていました。

あと、多分悪気はないのだろうとは思うのですけど、
すごく興味を持って下さっているゆえなのでしょうとは感じても
140字じゃ表現できない質問をされるのもちょっと困りました。
それはじっくり書こうと思っていることとかを聞かれても、
答えようがなかったりするし、安易に言葉を使いたくない。

ツイッターのいいところのひとつは、軽い会話を楽しめることだ、
と感じている私なので、重い会話はツイッターで、
したくないのですね。まして140字で重い話って出来ない。

そういうことで困ったときに、自分の基準になったのが
全部「飲み会だったらどうする?」でした。

飲み会で口げんかになったら空気が微妙になる。
ツイッターでも口げんかになるとTL(タイムライン)が微妙になる。
(本当になります)
飲み会でマジ切れしたところで、大人げないという話になる。

やったから言うんですけど、ツイッターでマジ議論したところで
なにも残らない。ほんと酒の席の議論と同じでした。
やってる時は「どんな場だろうと関係ねぇよ!」って気持ちで、
いわば私が私であるために言葉を尽くすのですが、
140字でそれを表現しようったって、無理な話なのですね。

140字=1回のツイートじゃおさまらなくて、だらだら続いたりするし、
それはそれで議論が面倒になるし、
できるだけ短く納めようとすると、自然と言葉が先鋭化してしまって、
よけいに人を刺激する言葉になったりもするし。
酒の勢いで言葉が滑るのと似ている感があります。

飲み会やツイッターでの議論は、他のお客さんやフォロワーがいるので、
見てる人が結果的にいなかったとしても、見られてる意識は抜けないし、
本当に心を開きあえるものでもないとも感じます。

そんな状況下で真剣に自分を分かってもらうとか求めるのがバカでした。
それは本来の自分の仕事であったり、直接のコミュニケーションで
やりゃいいんですね。
飲み会で自分100%分かってもらうとか言ってたらバカらしいですよね。

あと、ツイッターって
これも飲み会と同じで、そこで出会いがあったり、
盛り上がることはあっても、何か生み出すというわけでは
全然ないのですね。
当たり前だけどツイッターは場であって、
面白い話とか面白いツイートとかあれば一躍ヒーローになるけど、
それは飲み会で面白い大ネタ投下したのと変わらない。
あの日面白かったなと伝説にはなるかもですが、
伝説になるだけであって、たいていそれは結構な傷も負いますね。

だから申し訳ないけどツイッターでビジネスしようとしてる人には
飲み会で商売の話する人と同種のうさんくささ感じてます。
ここでそこまでやろうとすんなよ、みたいな感じ。
あなたの存在は知ったし、あなたが何をしようとしてるかも
分かったから、そこからは付き合いであったり、
商売なら他の場所でしましょうよという感じ。

無職で飲み会ばっか出たところで話すことがなくて
むなしくなるだけなので、やっぱ本業が充実してこその
ツイッターなのだ、と、反省コミで思いました。

前に「飲み会は報告の場」と書きましたが、
報告って、どうしても伝えなきゃいけないこと以外は、
楽しいこととか、聞いて欲しいことがあったときに
やるべきですよね。
愚痴を書けばそれなりに反応してもらえることもあるし、
私も人の書いた愚痴に反応することもあるし、
怒りを書きたくなることもあったけど、最近は意識して押さえました。

何書いてもいいと思うけど、やっぱ、不特定多数の人が
見ている場だし、いつ広まるか分からないし、
飲み会と違って言葉は残るのでね。

話してることが全部録音されてる飲み会って恐怖ですよね。
そうであってもそうでないようなふりをして不用意な感じで書く
という、わりと高度なことが求められるツールがツイッターです。
実際、ツイッターでのつぶやきは全部残されてると聞きますしね。

私が怒ってたり、人を批判したりしたら
多分それはそれで、そういう話が好きな人には面白いかもですが、
それだけなのでね。

言わなくてもいい話や言葉はあって、それをあえて出すのか出さないのか。
ウェブが出来て、字数の制限がほとんど無になって、
本来、出なかったはずの言葉が出てくるようになって、
ツイッターはそれを加速させてるので、
意見言うか言わないか、どんな言葉使うかは
もう個人のリミッターだけに任されてます。

だからこそ、面白いという人もいるかもですが、
読みたいのは本来出てこなかった業界の裏話とか、
しなくてもいいゆかいな報告とか、
あまり聞く機会がなかった自分の意見への協調や賛同だったり
するものであって、批判や愚痴ではけしてないはずです。

また、ツイッターのこわいところは、
飲み会と違って、「フォロワー」の数として、
自分個人の評価が数字でつくところです。
「人気」が数字で出てて、それが一般公開されてるって、
ちょっとあり得ない状況です。

「好感度No,1、というあのわけのわからないアンケート、
それが現代社会の象徴する欠乏の構造である。」というのは、
中島梓さんの言葉ですね。

一般の方でもフォロワー1万人とかいったら、それは、ちょっと
気が変になるというか、万能感みたいなのが出てきちゃっても
仕方ないのかなと感じますし、
仕事をしている方なら、それをビジネスにつなげようとするのも
当たり前だろうなと思います。
私だってブログ書いたり仕事したりしたら、
多くの人に見てもらいたいからツイッターに書きますし、
フォロワーが増えたら嬉しいです。

ただ、人の性格や言葉が、「人気」につながる数字に
左右されている様は、グロテスクだなと感じますし、
乙女みたいなことを言えば、内容の面白さで
フォローしてくれる人が増えて欲しいなと思います。

最後に、
ツイッターが面白いツールだとは私も思いますし、
今後も私はツイッターをやるでしょうけれども、
ツイッターはあくまで場であって、
本業がおろそかになっては何の意味もないし、
「本業」であったり、可能性を広げる場だったりするはずの
ブログやHPの、一次情報が軽んじられたりするのは
本末転倒だなと思います。

なんか、紹介したり自分を売り込んだりする
「場」だけが活性化して、出版は不況だったりするのって、
農家が困ってるのに広告代理店は潤ってる
みたいな感覚に、近いものを感じたりします。

むかし社会の時間に、第一次産業を大事に、
というようなことを習い、また今は社会人としてそれを実感したり
していますが、こういう業界でもそれをまた感じたりする
場面が来るとは。

でも、その本末転倒ぶりはあまり気づかれていないようにも
思います。まだしばらく、ツイッターが注目され、もてはやされる
時期は続くでしょう。それをネタにした本とか雑誌の特集も
まだまだ、あちらこちらで出るでしょう。誰もがツイッターをやるのが
当たり前になる時代が来たら、その時、もしかしたら
情報の第一次産業は壊れているかもしれない、という危惧が
私にはあります。

情報を発信するより、情報を紹介するほうが
反応もあって楽しいです。ただ、そればっかじゃ
しょうがねぇんだよと。説教みたいですけど、
むしろ自分を戒めるためにしっかり書いておきたい。

また、上記のようなことから、ツイッターでの議論はしないというか
むなしいと感じてる私なので、そういうことは、今は出来るだけ避けて
います。自分にとっての大事なことは、あまり書けないなと感じるのも、
飲み会で大事なこと言うときは周りの状況とかタイミング伺って
慎重に言うのと同じです。
だから、ふっかけられたなとか、それは安易に答えられないなと
思ったら、無視したり、流したりするでしょうけど、
それはそういう理由からです。
誤解でしたら、いつかお互いの誤解が解ける日もくるでしょう。

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ツイッター飲み会論はひとまず終了です。
ありがとうございました。

以下、蛇足ですが、先日、とある言葉のスペシャリティの方が
ツイッター上で言葉の使い方を、まぁ
ピアノで言えば運指を間違えた程度ですけど、誤解を受けて少し
感情的になられている様を見て、ツイッターってこえぇな、
と思いました。と同時に、私たちは、とても高度な
曲を演奏しているレベルで、言葉を扱っているんだなと
思いました。

掲示板は荒れるからやらない、というのはベーシックな意見ですが、
なんでツイッターだと結構安易にみんなやるんでしょうね。
多分、ツイッターは荒れないという常識があった時期はもう過ぎましたよね。
定期的に荒れるというか、狂う人がたまに出ますよね。

悪意でエロ広告流す人はいなくても、
善意で不用意に聞きたくない他人の言葉RTで流す人とか、
善意なのか悪意なのかわかんないけど人に意見して悦に入ってる人とか、
商売っ気でやたらURL貼り付けて連投する人とかはいます。
現実と同じでいくらでもいます。
またそういうのに私がひっかかるように、
私の発言が誰かの引っかかり(よくない方向で)になっているかも
しれません。気をつけていても。

疲れるならやらなきゃいいんですけど、
まぁ、楽しいときは楽しいのでね。
ただ飲み会と同じで、余裕あるときじゃないと出ちゃダメですよね。
余裕ないことが笑えるならまだしも。
余裕ないと受け流すことも、相手の意図を考えることもできない。

ツイッターも適当に楽しくやれたらいいですね。
いい飲み会がそうであるように。
posted by ささきぃ at 23:12| 考えたいテーマ&連載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月16日

宣伝します(1005ver.01)

10061601.jpgいまさら先月22日発売の号の宣伝です!
ただいま絶賛発売中の『ゴング格闘技』で、
辻結花選手のインタビューをやらせていただいています。
よろしく御願いします!

いまさら と書きつつ、ぜひ読んでほしい内容です。

入院先の病院におじゃまして、じっくりお話をお伺いしました。

起きたことというか、語られていることが
あまりにも というか そこまでか という話だったので
慎重にかつ厳粛に書かせていただきました。

辻さんご本人や会長は、怪我のことを
単に、動きの可・不可の制限が出てくるもの として語られるので
それの意味すること、事実として起きること を
どう、辻さんや会長の意志にそぐわない形で伝えられるのか。

辻さんに限らずですが、語ってもらった言葉の意味するところ
というものを、きちんと伝える
またその人の行動の意味するところを伝える

そんな当たり前の文章が
もっと上手く書けるようになりたいと
最近、より強く思います。

そういう意味では納得いっているといったら変ですが
大事なことを、大事な時期に伝えられたかな と
自分としては、とても好きな文章のひとつになりました。

まだご覧になっていない方は
次号が出るまえに是非。
是非!! 読んでください。

よろしく御願いします。

今月末は3つくらいお知らせすることがありそうです。
posted by ささきぃ at 23:45| 宣伝します | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする