2011年09月14日

どこか欠けているからこそのあなた

このブログだけを見ると
もうあっさり更新止めやがったか
と感じられるでしょうが、
この間はスポナビブログで
長めの文章を書いていたんですよ。

「女王・辻結花の復帰戦に寄せて 秒針 - a second hand -」

「AACC・富田里奈選手の復帰」

なのでよろしかったら
そちらも見て下さいね。

さて

数日前に書いたブログ
「最後まで正論を吐いているための方法について」
に、いくつか感想等いただいて
ありがたい限りです。

追記というほどではないですが以下ちょっと続きを。

結婚しても子供がいても
いわば「何かを持って」も
ずっと変わらずに持論を曲げずにいることは
可能ではありますが、
その簡単な方法が
自分の信者と結婚することだと思います。

信者がそばにいる人の言葉は強いですしね。

昔の日本の家庭というのは
それに近いものだったんじゃないかな
と思ったりします。

頑固な年配の男性をあやつるには
教祖みたいにしちゃうことが
一番簡単だったりもしますし
(その方に魅力があれば、です)
いまでもワンマン型の会社とかで
よく似た形のものを見ます。

それは信者の側が
信者である限りは
うまくいったりしますが、
教祖の側の頑張り次第に
かかってくる関係であるのは
間違いないですし、
信者の側に自我がめざめてきたら
わりとすぐに壊れたり、ぎくしゃくしたり
していますね。

信者と教祖のようであっても
教祖側の人が
自分は身の回りのことはなんにもできないんだ、
と理解している場合、
そこを補う奥さんなり周りの人なり という形で
それはそれでうまくいっている関係というのも
よく見ます。

そういう形でガッチリくっついた関係は
かなり強固だなと感じます。
役割分担という点からも
どっちも相手の大事なところを掴んでいるという
点からも、ある意味それは理想の夫婦関係なり
主従関係なのかなと思います。

欠けたところを補い合う、という言い方もできる。

ひとりでいることを目的化すると
欠けたところをどんどん埋めていく作業に
なっていくので
その結果、どんどん人と繋がりにくく
なっていったりもします。

ちょっとバランスが崩れている人のほうが
異性を惹きつけやすいというような話です。

だけど、欠けているところがあるといっても
「それ、私まるっきりダメなのよ〜」
っていう感じで、理解を放棄しているふうだと
まったく魅力にはならないのは
どうしてなんでしょうね。

こっちの感情を煽るっていう点では
魅力と言うか、
とんがった部分のひとつなんですかね。
逆効果だけど。
posted by ささきぃ at 10:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月05日

やっとの思いで

スマートフォンにキーボードを接続して
よしこれで外にいても長いメールに
対応したりできるぞ と思ったら
キーボードが初期不良でした。

そういうこともある。

気を取り直して、今日読んだ本はこれでした。

「それは『うつ病』ではありません!」林公一
アマゾンへのリンク


自称うつ病の困った人たち(身も蓋もない言い方)の
実例と、本当のうつ病の違いについて
触れられている本です。

自殺で亡くなる方が年に3万人を超えていて、
交通事故で亡くなる方よりも多いというのは
知ってはいたことですが、やっぱり怖い話ですし
さらに抗うつ薬の売り上げがここ8年で
5倍以上に増えているということに触れられていたりと、
現場で働く精神科のお医者さんの言葉に
そうしたデータが加わることで
重みが増しています。

メンタルヘルスについての本は
この本のほか「擬態うつ病」を書いたりも
されている林公一医師、
対人関係療法の第一人者である水島広子さんの本、
あとお手玉をうつ病治療に活かしている
中原和彦医師の本が
興味深かったです。

本当に落ちてるときというのは
こういう本を読む余裕もないので、
元気なうちに知識はチャージしておきたいものです。

いずれまた書くと思いますが今日は
キーボードのショックも大きいのでそんな感じで。
posted by ささきぃ at 23:49| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月04日

最後まで正論を吐いているための方法について

昨日、よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」の
感想を書いたので、そのまま、よしながふみさんについて
ずっと書こう書こうと思っていたことを書きます。

昨年9月(昨年!)『大奥』が映画になった際に
『大奥ガイドブック』という本が発行されたのですが
その対談の中で語られていた言葉が
自分に刺さったのです。

漫画家の羽海野チカさんとの対談の中に
よしながさんの

「結局、自分の子供がいなかったから、
 最後まで正論を吐けるわけじゃないですか」

っていう言葉がそれです。

私は「なんだか大変な言葉を見てしまった」と
思って、一回本を閉じたのでした。

もちろんそれから何回も読みました。

対談としては『大奥』のキャラクターの
有功と玉栄について語っている部分です。
一部抜粋します。
…もう発売して1年経ってるしいいよね。

「ちゃんと人と関わった人のほうが、かわいそうなことになる。
 スルーしたほうが、ひらりひらりってかわせるんだよね(羽海野)」
「で、結局自分の子供がいなかったから、
 最後まで正論を吐けるわけじゃないですか(よしなが)」
「難しいね。ちゃんと人と関わって全部手順を踏むと
 こんなに大変で、すっとばすとずっと最後まで
 正論で生きていけるって、どっちがいいのか…(羽海野)」
「でも、巫女さんってそういうもんじゃないですか。
 誰とも結婚しないで、神様と結婚するから、
 ずっと清らかで正しいことだけ言えばいいって(よしなが)」

のびのびとやっていても、人の親になるとのびのび
ばかりはいられなくなる、世の中としてはどっちの立場の人も
絶対に必要だ、という感じで対談は続いていきます。

ずっと正しいことを貫いていたかったら
独りでいるしかないし、そうしていれば自分の
主張を曲げずに生きていられる。

そういう、すでに分かっている人にとっては
当たり前の事が、自分の中にずんと突き刺さった。

よくある独身者と既婚者の考え方の乖離とかは
違う言い方をすればそういうことだと思います。

自分の子供がいたら守るために
例え間違ったことでもしなくちゃいけない、
それが一番はっきりしたシチュエーションでしょうけど、
ビジネス上の人間関係なんかでも、
いくらでも同じような話はありますよね。

本来はもっと適任の人がいても
人間関係やしがらみ上、別の人に依頼しなきゃいけないとか
全部を完璧なクオリティで仕上げるべきだけど
他からの依頼も来ててキャパシティがいっぱいだから
手を抜かざるを得ない、とか。

変な例えかもしれませんが、私がこの話の具体的な
例として思い浮かんだのは、独身時代は環境のためを考えて
無添加のせっけんを使ってた人が、
結婚後だんなさんの反対に遭って
合成の洗剤を使っていくという話でした。

どっちが正しいとかの議論は抜きにして、
自分が正しいと思うことを周囲の人間に合わせて曲げる、
自分の主張に沿わない道を歩く、
ということです。

嫌な奴だと思っていても
自分の子供のためなら頭を下げるとかもそうですよね。

そんなものは持たずにいれば
頭など下げなくてすむ。

こうして書いてみると、本当に当たり前のことでは
あるんですけどね。

対談の中の何気ない言葉でしたけど、
自分にとっては大発見でした。
その言葉をきっかけに、
バーッとこれまで接してきた出来事を理解できたような、
そんな鍵になる言葉でした。

作家が孤独だというのは
そういうところからくるのかもしれない。

私自身は考えを曲げなきゃいけないときがあったとしても
譲り合ったり戦ったりしなきゃいけなくても
できるだけ人とかかわっていきたい。
純粋じゃなくてもいいから
相手の立場や状況に応じられる言葉を使える人間でありたい。

2010年当時のツイート

映画&原作「大奥」公式ガイドブック
posted by ささきぃ at 23:39| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月03日

完璧な少女漫画「フラワー・オブ・ライフ」


よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」よみました。

「愛すべき娘たち」「きのう何食べた?」
「大奥」あと短編で「こどもの体温」とか
「それを言ったらおしまいよ」「愛がなくても喰ってゆけます」
あたりを読んで、自分の中でのよしながふみという
作家に対する信頼がピークになった時点で
手を出してみました。

美しい学園物語で、
完璧な少女漫画でした。

何をもって完璧というのか、ですが
登場人物がみんな個性豊かで
それぞれに独自の道を歩んでいて
それぞれに欠点があって
それでも誠実に生きて、
学校という場でぶつかりあっている。

ときに傷つけ合ったり苦しんだりしつつも
なんというか真っ直ぐで
ひねくれていても、ひねくれている事に対して
目をそらしていない。

おそらくはよしながふみの願う
理想の学園生活もここにあるのではないか
と思いました。

そしてこれだけキャラが立っていると
作品が長く続いていくうちに
キャラクターで遊んで1話終わっていたり
逆にキャラクターをいじめないと
話が続かなくなったりしてしまうことが
あったりしますけど、
しっかり1年という期限で描き上げてしまった、
その様もすごいなぁと感じました。

完璧だなぁ
と思うと同時に、その完璧さに
これはやっぱり漫画の世界なんだ
と思わされたりもする。

現実の高校生はもっと
自分のひねくれぶりに自分で酔ってしまったり
していて、痛々しい場合が多いですし
変人でありながらこんなに他者と
コミュニケーションとったり
できないとは思うのですね。

でも、みんな真っ直ぐで誠実であれば
現実の人間関係も本当はうまくいくのかな
と夢を見たい気持ちにもなる。

読者をそんなふうに夢みさせるところふくめて
完璧な少女漫画だなぁ、と。

「個人的おすすめ学園漫画ベスト5(オールジャンル)」
を上げたら、確実に入る作品です。
(※いま、本棚を見ながらざっくり他の作品は何かと
 考えたら、他も殆ど埋まってしまった)
少女漫画オススメ、としても文句なしです。

文庫版でよみました。おまけ漫画もおもしろでした。
2巻のかわぐちかいじさんの解説が
よしながさんの絵と
『大奥』との描き分けについて触れられていて読み応えあります。
好きな作家が他のプロフェッショナルの言葉で
詳細に語られている様はうれしいものです。
フラワー・オブ・ライフ 第1巻 (白泉社文庫 よ 4-4)
posted by ささきぃ at 23:57| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月02日

いくら更新頻度が落ちているとはいえ

一回も更新しなかった月は
さすがにこれまでなかったですね。

8月は何をしていたんでしょう。

仕事にかかりきりで
プロレスの会場にもあまり行かなかったので
(G1にも!火祭りにも!!
 IGFにもALL TOGETHERにも)
でもGirls S-CUPは行けました。
神村vsハム・ソヒすごかったっす。
UFCはWOWOWで見ました。
岡見選手残念でした。
ライト級のピアソンvsバルボーザの
スピードにびびりました。

ツイッターも以前ほどは書いていませんが
ブログを書くということを
忘れてしまわないようにします。
というか、もっと書かなくちゃなりません。

編集のお手伝いをしたり打ち合わせに行ったり
携帯コンテンツの仕事をしたりしていました。
生きていますし元気です。

やっぱりある程度
書くって言う事をノルマにしないと
書くって出来ないものですね(言い訳か)。

だからと言うわけじゃないけど
雑誌って物書きを食べさせていくには
文章(作品)を定期的に書かせる(描かせる)には
そして、売れっ子の方の陰で
新人を育成していくには
よくできたシステムでもあるのだなと
思ったりもします。

この1〜2ヶ月で変化した大きな点

・スマートフォンを買いました
・家のテレビが地デジになりました
・接続がうまくいかず、そしてWOWOWに
入りたくなり、ついでにとスカパーHDやe2について
調べていたところ分かりづらく挫折して、
いま現在家でサムライが見れていません

また改めて書きますけど
スマートフォン(docomoです)にして
iモードのサイトが見られなったことに加え
一時的にでもサムライが見られなくなると、かなり
プロレスや格闘技の情報や接する機会そのものが
減るのだと感じました。自分の場合ではありますが。

上記のこと含め
書きたいことはメモったりしてましたけど
それはまた、明日以降。
posted by ささきぃ at 23:58| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする