芸能人(お笑い芸人の比率高し)が
およそ1週間、企業の現場で働く という
番組でした。
全部見ていたわけじゃないんですけど
ワッキーが中華チェーンに入社、の
第一回を見て、おもしろいなと思ったのが
きっかけです。
一応、一般社員と同じ条件ということで
憧れていた職業の現場において
かなり厳しい目にあったりするのですが
ひとの仕事している姿を見るのが好きな私にとって
かなり好きな番組でした。
印象に残ってるのは
ピース又吉×ローソン の回と、
ザブングル加藤×雑誌編集者 の回、
あと、最初に見たワッキーの回です。
ピース又吉×ローソンの回は、わたし、正直ピース好きじゃなくて
(ピースがうわっと上がってきた状況を見て、漠然と
そのあたりのコンビ芸人全般にいい印象がなかった)
又吉の本好きも信用なんねえとか思っていたんですけど、
あぁ、ちゃんと考える人なんだなと思った回です。
新商品のキャッチコピーを考えて「伝える」という回で、
自分の仕事もそうなんですが
アイディアって、ひらめきそのものも大事ですが
その対象について、どれだけ考えたかっていうことが
結果や向き合い方に出てくるので。
その「考える」ってことに対して、真剣になっている様子を
偉そうですけど、いいなと思いました。
ザブングル加藤×雑誌編集者の回は、
自分の経験した仕事でもあるので、
いやぁ痛い痛いとか思いながら見てました。
女子中学生向けの雑誌に飛び込んで、
若くてキツそうな(※褒め言葉です)編集者や
編集長にチクチク怒られながら仕事を覚えていく様を見て、
先輩目線と、新人目線の両方で
痛がりながら見てしまいました。
撮影現場の空気の作り方とか、見てていたたまれなくて。
女子中学生になかなか話しかけられない姿は、
まるで自分を見ているようで痛い。
でも、出来上がったページ見て、よかったねぇと。
ワッキー×中華チェーンの回の
「スピード感のある中でしか、人は育たないと思う」
という、主任さんの言葉が
わたしの中に、とても深く残っています。
締め切りはとくにないよ、いつでもいいよ、
という中でじっくり何かやってみるよりも
あと1時間で全部やらなきゃいけない、どうするお前、
とか、
もう1分1秒でも早くやんなきゃダメだ、とか の
背中を押されてる中でどう動くか っていうほうが
自分を成長させてくれたりしてきたので、
言われてみれば、ほんとうにそうだなぁと。
ひじょうに現場の人らしい言葉だなぁと。
麒麟・川島×京都・庭師の回は
録画しておいたのをさきほど観たんですが
「アメトーーク」とかでその性格や人となりを
よく知られている芸人さんだけに
与えられたミッションの大きさもあいまって
番組の集大成を想わせるような、壮大な回でした。
(番組HPの「飲みに行きたいなと思える人が、
芸能界以外で出来たのは、僕の財産です。」
という、ご本人のコメントが人となりと関わりの深さを思わせます)
ここに上げた回に限らず、ダメなところをさらして
苦労して、徹底的に付き合っていくので、なんか、
そっちの世界にハマっちゃって、
戻って来れなくなる芸能人が出てくるんじゃないかと
違う心配をしながら見ていました。
そっちの世界に行ったほうがいいんじゃないのかな
と思う人もいました。そういう意味では
危険な番組だったかもしれません。
とはいえ。
また観たいです。
回によってはNHKオンデマンドで、
まだ観られるみたいです。
NHKの番組HP「仕事ハッケン伝」