ちょこっと企画に関わらせて頂いた書籍
アルテイシアさんの「モタク」の感想です。
関わりについてはコチラ。
さて、中身に登場する、本の元となった連載コラムの担当
マスオさん(※マスクマンに憧れているゆえ、マスオさんらしい)は
わたしも知っている人です。
というか、マスオさんへ最初に
アルテイシアさんの本を貸したのが私でした。
仕事で知り合った方なのですが
オタクではあっても、話していて心地よい人でした。
当時、一読者として私がアルテイシアさんの本のファンで、
この人なんとなくこの本読んだほうがいいんじゃないかな
という私の読書ソムリエな部分が彼に
『59番目のプロポーズ』をオススメしたのです。
本をきっかけに衝撃を受けて、発売されてた
アルさんの本を全部買って読み込んで
自分で動いて、自分の担当する携帯サイトで
コラムをスタートさせてしまったのだから
まぁ行動力のある方だなぁと感心しておりました。
そういう「動ける」人、自分でいいと思ったものごとに
対して素直に行動できる人なのに
恋愛に対しては「動かない」人なんだ、というのが
本を読んで素直に私が驚いたことです。
(わたしも動かないタイプなので
あまり人のことは言えないのですが)
まぁ、今にして思えば
マスオさんとの会話の中身は8割が骨法とデスマッチの話でしたけど、
それはまぁ、私が相手だからだろうと思ってましたし
正直、見た目もシュッとしている人でしたので
べつにアドバイス受けなくても彼女くらい全然できる人だろうと
感じていたからです。
とはいえ理想の出逢い方について聞かれて
「そうだなぁ、居酒屋で格闘技の話をしてたら、素敵な女性が近づいてきて
『アントーニオ本多、私も好きなんです』みたいな」
と答えるあたりは、まぁいくぶん話を分かりやすく
していたとしても、おいおいと突っ込まざるをえない。
いや、その趣味を持っている女性は、多分いい人ですけど!
捕まえたほうがいい人ですけど!
本の中では「女が空から振ってくると思ってませんか?」と
ピシャリとアルさんから怒られていました。
マスオさんが希望する理想の出逢いは
空から女の子が振ってくるよりは高いにしても
残念ながらかなり実現する確率が低い。
女性の言う「出逢いがない」は、
荒れ地をユンボで耕して、ツルハシを肩にかつぎながら言うような
非常に現場感がある「出逢いがない」なのですが
男性の、とくに不器用な男性の言う「出逢いがない」は
そこまで現場感がないというか、
どっか、マスオさんのことを笑えないレベルだったり
する気がしました。
でも、マスオさんの存在が、ちょこちょこと文章中に
プロレスや格闘技ネタをはさんでいてくれて、
そういう面でも読んでいて楽しかったですし
彼がアルテイシアさんの愛のムチで気づきを得ていく様は
恐縮と同時に興味深い様でした。
第3章では、経済編として
年収と結婚というシビアな問題にも触れていらっしゃいます。
大事な話なんですよね、ここは。
と同時に、よく働く30代女子に対する
ステレオタイプな誤解を丁寧に解いてくださっていて
救われるような気持ちになりました。
働く女子がみんな米倉涼子みたいなわけではないですよ。
現場感、でいえばこれほど「現場」で役立つ知識もない
セックス編も非常に丁寧に指導してくださっています。
『女医が教える本当に気持ちいいセックス』の著者であり
アルテイシアさんの親友であられる、宋美玄さんとの
対談も収録されています。
前にも書きましたけど、別に無理に恋愛や結婚をする必要は
ないと思います。
ただ、手段をよく知らないからといって
自分の可能性を狭めることもない。
まだ諦めたくないという気持ちがもしあるのなら
そういう人に読んで欲しい本です。
「モタク 〜モテるオタクになる恋愛ガイド」
(アマゾンへのリンクです)
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ざくっと感想を書こうと思っていたのが、長くなりました。
あらためてオススメな本です。
女性相手の仕事をしている人にも
役に立つんじゃないかと思います。
女性の部下の扱い方がわかんない、とか、
あるいは、男性の部下の行動の意味が読めない女性にも。
読みでがある本ですよ。
アルテイシアさんは本を出された後
ニコ動で「アルテイシアの相談室」をスタートされてます。
爆人気らしいので、そちらですでに
ご存じのかたも多いかもです。
「アルテイシアの相談室」【無料ブログ】
近々新刊も出されるみたいです。
そちらもたのしみ。