2009年12月19日

買いました『結局、女はキレイが勝ち』

書いておいて、そのままというのも何なので。
買いましたよ。
勝間和代さんの「結局、女はキレイが勝ち」。

アマゾンのレビューを見ると
五つ星なのにまったくほめてないように思えますね。

……まぁ、ほめられないですよ。
突っ込み放題ですよ。
想像以上でしたよ。

前書きで、まぁやっぱり
キレイとは外見だけじゃなくて内面のキレイも含む、と
前置きがしてあります。そこから想像出来るように
本の後半は、外見のキレイじゃなく、内面キレイ度アップのための
心がけが主です。
「ピンチはチャンスの種」とか「短所と長所はとらえ方次第」とか、
なんか、中谷彰宏さんに言われてるような感じの心がけです。

まぁそれはいいや。
それはいいけど、肝心のキレイについても、
前書きの最後に

「『キレイ』とはどういうことか、どう考えるかについては、ミス・ユニバース・ジャパンのナショナルディレクターで、知花くららさんや森理世さんを育てたことでも有名なイネス・リグロンさんの著書『世界一の美女の創り方』(マガジンハウス刊)に、参考になることがいっぱい書かれています」

と、いきなり参考図書をあげているのは、どういうことなのでしょうか。
じゃあ、この本じゃなく『世界一の美女の創り方』を
読めばいいのではないでしょうか。

プラスの参考図書で、過去のご自身の本を2冊おすすめされているのですが、
なんで、新しく本買って読んでるのに冒頭で他の本すすめられなきゃ
いけないのか、よくわかりません。

もっと理解したい人のためにと、後書きで触れてるなら、まだ分かるけど。

これ以上突っ込むのも、なんかどうかと思ってきましたが、
一応。

「セミロングは七難隠す」についても、
なんで七難隠すのかという裏付けは特になく、
「たとえば、いいパートナーを手に入れるには、男子受けする外見の人のほうが強いですよね。ボーイッシュなショートヘアより、セミロングのクリンクリン巻き髪のほうが男子の目をひきます。髪が伸ばせるのは女子の特権なのですから、男子受けするヘアスタイルを取り入れないのはもったいないと思います」
という理由からです。

じゃあロングでもいいじゃないか。なぜセミロング限定なんだ。
多分、ロングよりも手入れが簡単なんだろうし、アレンジが
きくということなんでしょうけど、なぜそれに触れずに、
男子受けのことを先に書くのでしょう。

「キレイにはやっぱりHも大事」についても、
スキンシップの回数が増えると女性ホルモンの出方が変わるとか、
見られることで体型や肌の手入れに気を遣うようになるという理由から。

さらに「結婚がいいのは、特定の相手といつでもHができるからです」と。
別に、ある程度モテる女性だったら、結婚してなくてもいつでもHはできるのではないでしょうか……。

さらに「50平米のスイートは1泊5万円、結婚して50平米の部屋に住めば家賃12万円で、2晩半で元が取れてしまう計算です」って、それはどこから突っ込めばいいのでしょうか。

……そんなホテル利用する人が家賃12万の部屋に住むかなぁ(そこからか)
ていうか、場代の問題じゃないでしょうと。
雀荘じゃないんだから。
だったら相手とか自分の家だった場合は……と、そういう問題でもない。

オヤジギャグですか? キレイ本でオヤジギャグ?
いや、そうなんだと信じたいです。そうじゃないほうが恐いです。
私は勝間和代さんを信じます。

「不倫の費用対効果は最低最悪」についても
「慰謝料を請求されて全額かぶるくらいの覚悟があり、それでも相手を好きなら貫けば良い」そうです。
しないほうがいいのは誰しも分かっていて、それでもやっちゃってる人に、
そこから理屈を説くのも……。

スカートは男子受けがいいので戦略的に履く、なんてことも、別に勝間さんに言われずとも、どんな女子も意識的にやっていることです。
でも、たしか勝間さんは、以前の本で
「スカートはストッキングとかを考えるとコストがかかる。働く女子はパンツスーツがいい」
という記述をされていたか、対談で語ってらしたと思うので、
私としては、そこはなんか、言ってること違うじゃんと思わずにいられないです。
いま本が手元にないんで、正確に出元を言えず申し訳ないのですが。

ていうか、勝間さんは最近これらのことに気がついて、
だから人に言いたいのかなぁ、それとも、勝間さんの周囲に居る人は、
こういうことから伝えないといけない人たちばかりなのかなぁと、
むりやり温かい目で見ようとも思ったのですが、
ひとつちょっと怒り気味に書いておきたいのが
「長時間労働は女子を急速にオヤジ化させてしまう」という章。

時給制以外で、長時間労働をしたくてしてる女子がこの世のどこにいますか。

「オヤジ流のモーレツな働き方は心身によくありません」って、
そんなもの誰がやりたくてやっていると思ってんだ。

「ある程度仕事ができるようになり、仕事の量が増えてきたら、どこまでやり、どこまでしないかを自分で見極めることが大切です」って、
そんなの、長時間労働して疲れてそれでもキレイを磨こうと思って
この本を手に取るような女子には、百も承知でしょうよと。

それでもキレイを目指したくて、本を手に取ってるんじゃないのかな。
そういう読者に対して、この言葉は、ちょっとなぁ。

そんな仕事編のテキストの中に「自分を引き立ててくれるパトロンを探せ」
と書いてあった日には、私が現役バリバリのワーカホリック女子だったら
本を壁に投げつけ、コンビニに酒とつまみとチョコを買いに行くことうけあいです。
怒りでますますキレイから遠ざかってしまいます。

「この部署でこの仕事をやっていきたいと思っていても、周りから足を引っ張られるような環境ではやっていられません」って言われてもさ、
それでもやっていかなきゃいけないから働いている人がほとんどで、
その解決方法が「思い切って異動してしまうのも手だと思います」って、
こんなうわっつらなアドバイスはないですよね。

細かく突っ込んでいくといくらでも出てくるんですが、
これは勝間さんじゃなく、編集サイドの問題と思う点をひとつ。

冒頭のカラーページで、勝間さんの今年最初の頃からの写真に添えられて、
勝間さんから、09年5月の打ち合わせで「『次の本だけど、年収は10倍アップ、体重は10kg減ってどうかしら?』と、驚愕の提案が」出たという文章が書かれています。

それって、この本なんですかね?

本の中には、ダイエットに励まれているという記述はありますが、
どこにも10kgやせたという記述はないんですが、
……できなかったということなんでしょうか、と、思ってしまうんですけど。

これは、どういう意図があってのものなんでしょうか。

いや、だって、そのキャプションが添えてある次の写真には
「ダイエットの決意を内外に示すため、あえて体の線を出すスタイリングに」
とあって、次の写真は
「ウエスト周りがすっきりしてきた勝間さん」
とあるんですよ。

わざわざ順を追っていくように書かれていて、最後の写真の
ひとつ手前に
「ところが、この後勝間さんは海外長期取材が立て続けに入り、食生活のコントロールができない状態に」
と、わざわざ説明が入っている。

そして最後の、表紙と同じ写真には
「ダイエット宣言から半年後、カバー撮影の日」
とだけあって、
勝間さんの言葉で「ダイエットはまだ途中ですが、まだこれからも続けていきます。キレイになる努力は、費用対効果が高いですから」とある。

実際に10kgおやせになっていたなら、体重出した方が絶対に効果的ですよね。
それに、途中、体型のことを書いていた意味が
表紙の写真からは伝わってこない。(全身写真じゃないから)

これじゃ、10kg減する予定で本を作っていたのに、変わってしまったのか、
と邪推せずにいられなくないですか。

なんでわざわざ10kg減って言い出したこととか書いてあるんでしょう。

単に、きれいになろうと努力をはじめた勝間さんがいて、
どんどんキレイになっていく様を説明するだけで、
いいんじゃないでしょうか。
それだけで、素晴らしいことじゃないんでしょうか。

最後に。

文章については上のように本当に突っ込み放題だったので、
せっかく買ったので突っ込ませていただきましたし、
一部の文章にはちょっと憤りというか、納得できないものを
感じましたが、表紙の勝間さんは、キレイだと思います。

キレイだし、フェミニンだなと。

それはほんとに、そう思いました。

つまり、私が本を買って読んだ感想は、書いてあることはひどいけど、
表紙の勝間さんは、キレイだなと思った、ということです。

それが「結局、女はキレイが勝ち」という本を読んだ感想だとしたら、
「キレイが勝ち」の「勝ち」って、いったい何に勝ってるんでしょう。

「頭が良くて地力があって、なおかつ見た目もキレイというのは最強ですよね。最後に勝つのは、やっぱりこういう女子です」って書いてあったけど、多分、そういう女子は、最初から最後まで普通に勝っていると思います。そもそも「最強」なんだし。


posted by ささきぃ at 02:13| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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