2012年01月25日

大好きなお弁当の本

好きな本ほど、感想は書きづらかったりしませんか。
しかし書く。

『私たちのお弁当』クウネルお弁当隊/マガジンハウス発行



表紙のシンプルなお弁当が、
雄弁に本の中身を語っています。

私がこの本を買ったきっかけも、
表紙のインパクトにやられたからでした。

こんな普通すぎるお弁当を
本にしていいの?
そう思いました。

本はいくつか例外もありますが
ほとんどが2ページでひとり、という構成で
右ページが文章と顔写真、
左ページがお弁当のアップ。
文章の内容はその方のお弁当に対する
こだわりの紹介。

登場されている方の年齢も性別も
職業もばらばら。
共通しているのは皆さん
ご自分でお弁当を作っているということ。

人それぞれ、お弁当作りをするようになった
理由がそれぞれで興味深い。

「中学生のときから弁当だったので、
 昼に外食したり買いに行ったりする習慣がない」

そのため12時になったら、お茶を入れて
さっと食べるのが理想、という男性がいたり

「母親を早く亡くしたので、小学生のときから
 家族の普段の食事を作ってきた」

という頭の下がるような女性がいたり

「お弁当作りは趣味とか娯楽に近い感じ」

と笑う女性がいたり

「昼飯代をうかせたいっていうのが
 最大の理由だけど、『食』って生活の
 柱になる部分だから、人任せに
 しないで積極的に関わっていきたい」

という男性もいたりで、
ほんとうにさまざまです。

しかしこれが
どれもこれも
めちゃくちゃうまそうで。

自分で作って自分で食べるごはんのおいしさ。
そこかしこにこだわりがつまっていて
誰もしらなかったとしても、
自分だけでうれしくなる。

「お弁当には、限られた空間に小さな世界を完成させる
 自分のための箱庭作りのようなよろこびも
 つまっているような気がします。」

とは、まえがきのことば。
ああ、だから私はお弁当の本が好きなのかもしれない。

2005年発行の本です。
弁当男子とかのブームよりずっと古い本。

本を買ってから知ったのですが
もともとは雑誌『クウネル』の人気連載だそうで
この本も評判がよかったようで、
続刊も出ています。

『もっと 私たちのお弁当』クウネルお弁当隊/マガジンハウス発行



こちらは最初の本より
人から見られることを意識したものや
特別なときのお弁当 というものが多いように感じました が
男性美容師さんによる
卵焼きとおむすび「のみ」のお弁当のいさぎよさが
群を抜いて素敵です。

しかも理由が

「食べ物の中でいちばん好きなのが米と卵なので
 これが理想の組み合わせ。全然飽きない」

という。手抜きとかじゃなくて理想の追求。

いまの私はお弁当をまったく必要としない
ライフスタイルなのですが、
読んでいるとお弁当が作りたくなります。
出てくる人たちが楽しそうなのが、とてもいい。

作りゃいいんですけどね。
でも家で作って家で食べててもなぁ…。
posted by ささきぃ at 23:27| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする