2012年02月07日

「英語は女を救うのか」よみました

今日読んだ本。
「英語は女を救うのか」



装幀が素敵。

タイトルというか視点に期待して読んだのですが、
答えがほとんど出ているのに
もやっとして終わってしまったのが残念でした。

英語をマスターすれば夢の扉が開ける ように
英語の学校や教材は呼びかけているけれど
はたしてどうなのか、と。
じっさいに英語にたずさわっている女性
36人に取材をして作られている本です。

タイトルに対する答えは、
本を読んだ限りでいえば
ツールとしてでも、「主人の道具」としてでも
本気で自分のものにしてマスターしてみること、
もしくは取り組んで、実際に使ってみること、
うまくいかない、救われない現実に立ち向かうこと、
その過程そのものが、女であろうと誰であろうと
結果的に救うのだろう と感じました。

そうしていくうちに他者の痛みに
敏感になったり、世界を複眼視できるようになる
うわっつらのイメージだけで相手をとらえずに
周囲とかかわってみる、
それが大切なのだと訴えている本 …だと思ったのだけど、

そのことを本のなかで
著者の言葉で語ってほしかったです。

最後の章になって
「『問いからしておかしい』と結論せざるを得ない」と書いてあると
じゃあなぜそのタイトルをつけたのかとか
なんのために本を読んだのかと思ってしまいます。

問いそのものはおもしろいし
それに惹かれて本を手に取ったのに
最後の章でそう言われると
非常に残念です。

「女性が英語で救われるかどうかって、それは
 白黒つけるようなものではない。
 問いからしておかしいとおもう」

「というか、女が『救われる』ということばは
 わたしは好きではなくて」

と、発言される、いわば
救われたくて英語やってるわけじゃねぇんだよ
という気概をもった女性に対して、
著者の方が押されて黙っちゃってるような
印象を受けました。

英語を魔法の杖のように持ち上げている本や教材が
あったんだな、でもやっぱり
マスターしたからって楽になれるわけでは
ないし、その「魔法の杖」のイメージ作りには
ステレオタイプな「夢の国」の雰囲気が
けっこう多用されていたのだな、ということは
なかなか興味深かったです。

「(英語は女を)救わないと思う。逆に、
 英語を使って誰かを救いたいとか、そういう
 ことじゃないですか? 仕事をするって。」

という30代後半のフリーランス編集者の方の
言葉がすごいかっこよかったです。
posted by ささきぃ at 23:59| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする