2010年10月31日

『殴る女たち〜女子格闘家という生き方』

※10月いっぱい、この記事がブログトップになります※

soutei.jpg女子格闘家10選手と、リングドクターおひとりのノンフィクション
「殴る女たち〜女子格闘家という生き方」が
10月20日、草思社より発売となります。
価格は1500円です!
272ページというボリュームで1500円!

表紙デザインはこんな感じです。
アマゾンで予約はじまってます。
殴る女たち 女子格闘家という生き方(アマゾンへのリンク)

ツイッターで紹介させていただいた後、一時ランキングがすごく
上がったのでちょっとドキドキしました。

読んでもらって絶対損はさせません!!
断言しときます!

よろしく御願い致します。

posted by ささきぃ at 23:59| 「殴る女たち」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

「殴る女たち」のまえがき&あとがきのこと

スポナビブログで、取材のさいに感じた
各選手とのことを書いています。
こちらでは書き手個人のことを少し。

まえがきでは、女子格闘技のこの9年くらいの歴史を
ざっくりと振り返りつつ、その中で「伝える側」として
感じていたことを書いています。

先日書いた「なぜ『殴る女たち』なのか」という部分のほか、
2000年の『ReMix』からスタートした女子格闘技の
歴史について、ざっくりと振り返りました。
私がはじめて観に行った第2回スマックガールのこと、
そして女子の格闘技に対していろんな見方がある中で、
どういう気持ちでこれまで取材してきたのか、というようなこと。

あとがきでは、お恥ずかしいことに
一番最初に女子格闘技を見た、その2001年の観戦記を一部掲載してます。
これ、いま読み返したら本当に恥ずかしかったです・・・。

その頃、OLをしていた頃の自分にとって
女子格闘技はどういうものに見えたのか、
試合をする選手たちから何を(勝手に)感じていたのか、
そこから何がどうなって
どういうふうにライターになったのかといったあたりを書きました。

何と申しますか、
自分が見て思ったことを大まじめに書いているので、結果として
昔よく「ささきぃの文章は熱い」と言われた頃の文章っぽいノリに
なっているんじゃないかと思います。

前は今よりもずっと文章が下手だったし、
記者としてのキャリアもなかったので
そういう人間が、他のプロのライターの方と同じくらいに
何かを伝えようとしたら、自分が恥ずかしいとか関係なく
必死になるしかないんで、あえて昔はずっとそういう文章を書いてました。

「こうだった!すごかった!おもしろかったんだよー」
と声高に叫んでいればそりゃ見てくれる人もいるでしょう
というレベルのものだったと思っているので
自分としてはその頃の文章は全部恥ずかしいです。

ただなんかその頃の文章にもきっと
今の自分には書けないような勢いなりなんなりがあったのか
好きだとおっしゃってくださる方もいるので、
そういう方が読んでくださると嬉しいかなと思ったりもしています。

いまの自分が女子格闘技について個人としての視点で書くことは
こういう本のまえがきやあとがきでもない限りは
やることは無いので、思い残すことのないよう書いてみました。

というか他の格闘技やプロレスでもないですね。ありえない。

なんで書いたかといえば
本を出すからにはやっぱりその行為が
作者にとってどんな意味があるかを伝えなきゃいけないから
なのだろうと自分では考えました。

箭内道彦氏の言葉だったと思いますが(たしか「871569」)
この試合が消化試合なのか、本気の試合なのか
見た人が一番知りたいのはそれなんだ、というような言葉があって
すごく納得したんですね。

たしかに私も読者だったら
それが片手間に書かれた本=消化試合なのか
そうでなくマジで書いた本=本気の試合なのかが知りたい。

だったらこれ(=この本)は私にとって本気の試合なのだと
伝えなきゃいけないなと思って書きました。

なんか、そこまで考えないと今の自分には
書けないタイプの文章でした。

そういう、まえがきとあとがきです。

よろしく御願いします。


単行本の詳細は、このブログのトップ記事にもありますが
以下が分かりやすいかもです。
女子格闘家のノンフィクション本が出ます|ときどきキックアウト
posted by ささきぃ at 02:49| 「殴る女たち」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月05日

なぜ「殴る女たち」なのか

女子格闘家の皆さんへのインタビューをある程度継続してきて、
一冊の本へまとめる、一般誌へのアプローチというお話しをいただいて
女子の格闘技を取り上げるには、
どういうテーマが必要かという話になりました。

女の子が格闘技やるなんて!という
初見のビックリは女子格闘技の大きな武器ではあるのですが、
また、それひとつで企画になった時代も、あるにはありましたが
その切り口は使いすぎてしまった感があります。

しかし、それでもまだ世間的にはマイナーで
知らない人がたくさんいるのが、女子格闘技というものでもあります。

そして「自分探し」でテーマになったのは、もう何年も前の話で、
何か別のテーマがあるべきだとも言われました。

女子格闘技をはじめて見た人に、ひっかかるものは何なのか。
自分自身は、どうだったのか。

古い自分の観戦記などを見てみたり
選手の言葉だったりを思い返してみて
試合を見ている中でも一番、見ている側の自分にズキッと来たのは
女性同士が、顔を殴りあっているという場面だったんじゃないのかな、
と考えたのです。

もちろん、格闘技は突き詰めていけば
殴りあうだけのものではないと分かっているし
組み技の世界を否定するつもりもないですし
技術が進化してしまえば、殴ることも単なる技のひとつではあるのですが
私が見ていてインパクトを感じた、
いまも「うわ」という気持ちを瞬間であるのは間違いありません。

そして、インタビューの中で選手が
「殴るのが好きです」と言ったり
「殴るの、怖いです」と言ったりするのも、耳にしていました。

辻結花選手は「楽しいですよ、殴るの」と、はっきり言います。
そう言っていたとHIROKO選手のインタビュー時に言ってみると
「あぁ、わかります、楽しいです」と言っていました。

殴るのが楽しいって言う女性は(一般の感覚からすれば)珍しいです。
珍しいし、「こわい」って思われることも、多分理解している。
でも言っている、その気持ちはなんなんだろう。

そして、また別のインタビュー時に
アルバイトと格闘技を両立しているという話から
「バイト先のおばちゃんとかにも、何してるか話してますよ。
 ジムでサンドバック叩いたりすると、ストレス解消になりますよって
 話すと、みんなけっこう共感してくれるんです」
と、言った選手がいました。

で、その「共感するおばさん」の気持ちも、
私はすごくよく分かる気がしたのですね。

そういうことが重なると、以前読んだ女性誌に
スポーツをやってストレス解消、サンドバックを叩くと気持ちいい!
みたいなことが書いてあったな、とも思い出したりする。

殴るっていうことを、普通の女性はしないものと思われていますが、
じゃあ、やって、ストレス解消になるっていう気持ちは
なんなんだろうということを考えたのですね。

普通の女性は殴ることをしないのなら、
殴ってスッキリする気持ちが「わかる」と思う、そのおばさんや
私は、なんなのか。
なんで「殴りたい」くらいの気持ちを抱えたりするのか。
そして、殴ることが楽しいと言い切る選手たちは、
どういうことを思っているのか。

女性の顔は殴ってはいけないものだという考えは根深いです。
では、選手たちは、どうなのか。
そこを聞いてみることで
女子選手たちが、なぜ戦うのかというところに
もう一歩、踏み込めるんじゃないだろうか。

そういう気持ちがベースになって
「殴りたがる女たち」というテーマは、どうですかということになったのです。

このテーマは「新潮45」に採用されて、昨年11月号にめでたく掲載されました。
掲載時には「殴る女」となりました。
たしかに「殴りたがる」というより、
殴るのがいやだという人の話も入ってるし、こうだよな、
という感じで納得しました。
このときに話を聞いたのが、辻結花、HIROKO、及川千尋、藤井恵の
4選手です。

思っていた以上に面白かったというか、
もっと、このテーマでいろんな選手に話を聞きたいなと思いました。
そしてこの4選手についても、もっともっと掘り下げたいと思った。
(及川選手は後に引退してしまいましたが)
殴ること、について一面からは書けたけど、
ほかの面からについてはまだ書けてない。
書き切れている感じがしなかった。

その後も雑誌で長いインタビューをやらせていただきつつ、
草思社さんで今年2月に本の企画が通り、
おいおい、本が出るなんてマジかよという気分のまま
取材がはじまっていきました。

全選手の取材が終わって、あらためてタイトルを考えて
やっぱりこれは「殴りたがる女たち」ではなくて
「殴る女たち」であろう、と思いました。

殴りたがるという言葉ではまだなんかリングに上がっていない感があります。

言い換えてみれば、それは見ていて殴り合う様に衝撃を受けた私や
殴ることに興味をそそられたおばさんや、
もしくは無意識下にそれだけのストレスを抱えている
普通の女性は殴り合ったりしないけど、
殴りたいと思ってしまう女性たち について使う言葉であって、
じっさいに殴ることを経験している選手たちを取材した本には
ふさわしくないかなと思いました。
何より、選手の中には殴りたがっていない人もいます。

その言葉はいつか、そんなようなテーマで私が文章を書くときか
女子格闘技に集まる女性たちが社会問題になったとき
それを取り上げる際に使う言葉でありましょう(いつ?)。

このへんの「なぜ『殴る女たち』なのか」ということについては
本の「まえがき」で、自分が取材してきた経緯をふくめて
触れているのでぜひそちらをごらんください。
ざっとですが、女子格闘技の歴史を追いながら書いています。

各選手についてはまたあらためて触れたいと思います。

そして、上のインタビューでの「サンドバックを殴ってストレス解消」
という話をパートのおばさんとしている、と言ってくれたのが、石岡沙織選手でした。
髪が長かったころ、ゴング格闘技で美女三銃士
(石岡沙織、長野美香、岡田円選手の3人です)の取材を
したときに出てきた言葉です。

ご本人は言ったことを覚えているかどうかわかりませんが
さきの辻選手やHIROKO選手の言葉と並んで
彼女の発言は自分にとって大きなヒントになったので感謝しています。

※本の詳細はこちらのエントリをご覧ください※
posted by ささきぃ at 14:40| 「殴る女たち」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月24日

単行本のおしらせ

ようやくお知らせできる段階まできました。
この秋、単行本が出ます!
佐々木亜希の初の単行本が出ます!(2度書いた)

内容は女子格闘家10選手のインタビューです。
草思社から、発売は10月中旬の予定です。

登場していただくのは、この選手たちです!
(※あいうえお順・敬称略)

・石岡沙織
・神村エリカ
・辻結花
・長野美香
・NORIKO
・HIROKO
・藤井恵
・RENA
・渡辺久江
・V一(ヴィーはじめ)

以上10選手と、リングドクターの山田先生にお話を聞いてます。

よいものをお送りできるように、文章をさらに
磨いております。
まだまだ気が抜けない状況ではありますが
頑張りますよ!

詳細は随時、お知らせします。
どうぞどうぞ、よろしく御願い致します!
posted by ささきぃ at 23:59| 「殴る女たち」 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする